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    山下達郎さん『SPACY』vol.2

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    前回、アルバム『SPACY』に参加されていたスタジオ・ミュージシャンにフォーカスして書いてきました。

    改めてですが、なんて豪華なキャストなのか。。。。

    今回は、そんな一流プレイヤーたちが奏でるサウンドを余すことなくレコーディングされた傑作アルバム『SPACY』の中でも、僕が個人的におすすめしたい曲を数曲ご紹介したいと思います。


    LOVE SPACE(ラブ・スペイス)

    なんといっても、山下達郎さんにしか出せない高音域の歌声が印象強い曲です。

    そして、イントロ部分のドラムのフィルイン。これは、村上ポンタ秀一さんのお箱ですね。

    微かに聴こえるギターのカッティングも全体のリズムとグルーブを生み出しています。

    間奏とアウトロ(最後)部分のサックスフォンのソロも絶妙です。

    この曲、ライブバージョンですと、ピアノソロがあるんです。

    ライブ版でしか聴けないのですが、難波さん(現在、山下達郎さんのピアノ・キーボード担当のサポートメンバー)のピアノソロもスピード感があり良いですよね!

    ぜひ、山下達郎さんのライブアルバム『JOY』に収録されているLOVE SPACE(ラブ・スペイス)も聴いてみてください。

    素敵な午後は

    イントロのギターソロが印象強い曲です。

    バラードではないのでしょうが、スローテンポですので、聴きやすい曲だと思います。

    所々で聴こえるキーボードの音色(Rhodesですかね?)が心地よいです。

    ギター、ドラム、ベース、キーボード、サックスフォンなど、それぞれの楽器の音がちょうどいいタイミングで聴こえてくるような構成になっており、すべての音が分かりやすいです。

    それぞれの楽器がソロとして際立っているわけではないものの、部分的に楽器の個性が自然と表に出ている曲ですね。

    ちなみに、僕が1番好きなキーボードの音色はRhodesです。共感できる方、いますでしょうか?

    この曲もライブ版ですと、サックスフォンのソロが通常よりも多いです。

    『IT’S A POPPIN’ TIME』というライブアルバムに収録されていますので、こちらもぜひ聴いてみてください。

    (『IT’S A POPPIN’ TIME』特集のブログ記事書いてみようかな。)

    「たそがれ〜」「たそがれ〜」「たそがれ〜」

    DANCER(ダンサー)

    上記で紹介した2曲とは異なり、ややダークな雰囲気な曲です。

    印象的なのは、歌声が何重にも聴こえるようなエコーがかけられているところです。

    ドラムとベースの、グルーブとリズムの取り方が難しい曲だと感じました。

    16ビートで続くテンポで、ドラムの存在感を感じます。

    ドラムとベースは最初から最後までほぼ同じリズムですね。クラシック音楽でいうところの、ラヴェルのボレロみたいな感じでしょうか。

    間奏部分のホーンセクション(トランペットやトロンボーン)とオーケストラが混ざると、一段と雰囲気が変わりますね。

    この曲の歌詞は、山下達郎さんが高校時代に在籍していたブラスバンドの先輩に北朝鮮の方がいたようで、北朝鮮に帰国した先輩のことを思って書いたようです。wikipedia にそう記載ありましたが、ライブの時にもそう話していましたので間違いないと思います。

    僕の好きなキーボードRhodesの音色は、坂本龍一さんが弾いていたんでしょうか。それとも、佐藤博さんなんでしょうか。

    曲のクレジットを詳しくみていないので、知っている人がいたら教えてください。


    SOLID SLIDER(ソリッド・スライダー)

    「THE AOR」 って感じの、スタイリッシュな曲調です。

    僕の好きなキーボードRhodesの音色が活躍する曲です。

    たぶん、僕が知っている山下達郎さんの全曲の中で、唯一、キーボードRhodesがめちゃくちゃ良い味出している曲だと思います。笑

    キーボードは、坂本龍一さん?佐藤博さん?知っている人がいたら、ぜひ教えてくださいな。

    ドラムの裏打ちリズム感、そして、コーラスのちょうど良いアクセントですね。

    イントロからすぐに歌が始まります。

    ちなみに余談ですが、今流行りの曲ってイントロから数秒以内に歌い出しが始まるみたいですね。

    この曲、『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』にも収録されているのですが、『SPACY』版と比べ曲の長さが異なります。

    『SPACY』の方が長く、『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』の方が短いです。

    個人的には、『SPACY』版の方が好きで、理由はアウトロ(最後)部分のサックスフォンとキーボードRhodesのソロが長いからです。

    普通のレコーディングなのに、まるでライブを聴いているかのような感覚になります。

    2分40秒あたりから最後までの残り約3分間はほとんど歌がなく、楽器のみのインストゥルメンタル(instrumental)になります。

    サックスフォンとキーボードRhodesのソロを堪能ください。

    「ソリッドスライダー〜」「ウ〜」

    まとめ

    という感じで、つらつらと書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。

    前作の『CIRCUS TOWN』とは違い、日本人ミュージシャンたちによるレコーディングですので、曲の雰囲気も違うところがまたひと味面白いところです。

    僕がおすすめした曲以外にも、個人的に気に入る曲があると思うので、ぜひ全曲聴いてみてください!

    次回も、僕の好きなアーティストや曲などを個人的な目線で取り上げてみますので、ぜひお楽しみに!

    Bye!

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